繊細な私にとっての「働く」とは?
小さい頃から、まわりの空気や人の感情にとても敏感だった。
誰かが少しでも不機嫌そうだと、自分のせいじゃないかと不安になったり。
逆に、ちょっとした優しさにふれると、その日一日が明るくなったり。
そんな繊細さがあるからか、社会に出てからも人の気持ちに寄り添うことが多かった。
でも、気づいた頃には疲れやすくて、いつも周囲に合わせてばかりいた。
「これが社会人ってことなのかな」と思いながらも、どこかで納得できない気持ちがあった。
職場で「笑顔」をつくる日々
お客様に「ありがとう」と言われるたびに嬉しくて、笑顔で接客することが好きだった。
だけど、次第に「もっと数字を上げよう」「もっと上を目指そう」というプレッシャーに、
心が少しずつ削られていった。
やりがいもあったけど、「誰かのために笑っている自分」と「本音の自分」が離れていく感覚。
そんな違和感が日に日に大きくなっていった。
デザインとの出会い。「これなら、自分の感性で生きられるかも」
転職を考えていたとき、たまたま目にしたWebサイト。
やさしい色合いと、やわらかな言葉。
無理に何かを売ろうとせず、そっと寄り添うような空気がそこにあった。
「こんな伝え方があるんだ」
「これなら、私の“感じやすさ”が役に立つかもしれない」
そう思ったのが、Webデザインに惹かれた最初のきっかけだった。
転職して気づいた、新たな不安
思い切って学び始めたWebデザイン。
最初は楽しかった。色を選ぶのも、レイアウトを考えるのも、自分らしい表現ができる気がした。
でも、実際にポートフォリオをつくっても、SNSで発信しても…
思ったように反応がこない。
「がんばって作ったのに…」
「いいね」は少ないし、コメントもない。
まるで、誰にも届いていないみたいで、心細くなった。
発信が自己満足になっていないか、自信がなくなっていった。
誰かの“型”を借りて、苦しくなっていた
ある日ふと、自分の投稿を見返して思った。
「これ、本当に私の言葉だったかな?」
気づけば、“伸びている投稿”を真似してばかり。
自分の中にある言葉や感覚を無視して、誰かの正解をなぞるようにしていた。
でも私はHSPで、
ちょっとした色のトーンや、語尾のやさしさ、
言葉の裏にある感情にすごく敏感。
その“感じやすさ”を無視して作ったものは、
どこか自分でもしっくりこなかった。
共感は「小さなひとり」から始まる
反応が少なくても、たまに届くメッセージ。
「この言葉が、今の私にぴったりでした」
「やさしい世界観に、ほっとしました」
そんな声をもらったとき、胸の奥があたたかくなった。
数は少なくても、深く共感してくれる人がいる。
それって、もしかしたら“ファン”の始まりかもしれない。
派手なリアクションよりも、
心にじんわり残る“静かな共鳴”が、私には合っているのかも。
「なぜやるのか」を言葉にしてみた
SNSやポートフォリオに載せる前に、ノートを開いてみた。
「どうして私、Webデザインをやってるんだろう?」
思いついたのは、こんなこと。
- 見た人が、少しでも安心してくれたらいいな
- 言葉にできない想いを、やさしく包むデザインを届けたい
- 自分らしく、生きる選択肢を伝えたい
それを「WHY」として、自分の中に置いてみたら、
発信が少しずつ楽になってきた。
少しずつ、仲間が見つかるようになった
同じように悩んでいた人たちと、コメントやDMでつながるようになった。
「実は私もHSPなんです」
「あなたの世界観にすごく救われました」
そんな言葉をもらうたびに、
「繊細さって、力になるんだ」と実感できるようになってきた。
仲間ができると、不安もやわらいでいく。
比較していた過去の自分に、やさしくなれる気がした。
わたしに合う働き方って、きっとこういうこと
無理して大きな声を出さなくてもいい。
丁寧に、言葉と色を選んで、じっくり伝える。
「届けたい人にだけ届けばいい」
そう思えるようになって、気持ちがすごくラクになった。
HSPの自分には、こういう働き方が合ってる。
誰かの期待に合わせるより、自分の心に正直に働けること。
それが、いちばんの幸せかもしれない。
あなたへ、最後に伝えたいこと
もし今、「向いてないかも」と不安になっているなら。
発信しても、誰にも届いていないような気がしているなら。
一度だけ、立ち止まってみてほしい。
「どうして、それをやりたいと思ったのか?」
「誰のどんな気持ちを、やさしく包みたかったのか?」
その答えは、きっとあなたの中にある。
そしてそれは、誰かの心に静かに届いて、
あなたの世界を変えていくきっかけになるはずです。
焦らなくていい。
比べなくていい。
あなたのペースで、あなたらしく歩いていって大丈夫です。
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